中秋 私は月に対して強い思い入れがある人間で、夜空を見上げることはとても美しいことだと思っています。
月の下で、星々の間で語られる言葉には、格別の美しさが宿るものです。
よく庭に出て、空を見上げながら誰かと話をします。昼間にはなかなか口に出せないようなことを話すのです。そんな時、私はいつも電話の向こう側にいる人を自分の隣に連れてきて、一緒に同じ夜空を見上げたいと願います。
なぜなら、その時に私が話す言葉は、私の目に映るあの空と合わさって初めて完成するものだからです。私がその言葉を口にする時、私の瞳の中には本当に月と星が映っているのです。
私はこれまで幸運に恵まれてきた人間ではありません。今に至るまで、心から期待していたことが思い通りに叶ったことはほとんどありません。それでも、人生というものは、まるで茶目っ気たっぷりのウィンクのように突然サプライズをくれることがあり、その瞬間の喜びが、その後の長い道のりを歩む支えになってくれるのです。
こうしたささやかな宝物のような瞬間こそが、私だけに与えられた幸運です。
何年も前のこと、大勢で道端に座り、最初に見える星を探していた時のことを思い出します。彼らは学校で起きた面白い出来事や、誰が誰からラブレターをもらったかといった話をしていました。私はその話をよく聞いてはいませんでした。首は痛くなり、目は乾いていましたが、それでも瞬きをしたくなくて、ようやく空に一番星を見つけた時の喜びといったらありません。目をこすって歓声を上げようとしたその瞬間には、もう夜空は星々で埋め尽くされていました。
あの頃の喜びと共に、中秋節おめでとうございます。
中秋
中秋